ネガフィルムのゴミ

ネガをスキャンする時一番大変なのがゴミ処理ですよね。

一見フィルムにゴミが付いていないように見えても、スキャンして画像を確認すると小さなゴミが沢山付いていてガッカリする事がありますよね。

パソコン画面で拡大して見えるゴミなので実際は肉眼では発見が困難な小さなゴミです。

ブロアブラシでいくら一生懸命ゴミを吹き飛ばしても、クリーンルームで作業している訳ではないので、どうしてもゴミは付着します。

安いお手軽なスキャナーが売られていますが、あれは自動でゴミ除去できるのでしょうか?

ネガのデータ化を進めるには多少高くても自動ゴミ処理機能が付いていないと、途中で投げ出す事になります。

勿論画像処理ソフトがあればゴミの除去は出来ますが大変です。

とても何十点何百点も出来るものではありません。

その為にもスキャナーはゴミ処理機能が付いた物を選ばないときっと後悔します。

当店のスキャナーは膜面の凹凸を見ていてゴミを識別します。

これはネガカラーなら膜面が平らなので機能しますが、モノクロフィルムは膜面の凹凸が激しくこの機能が使えません。

なのでスキャンの後にゴミ処理が必要になります。

当初の当店のモノクロフィルムのスキャン代が50%増しなのはそういう訳なのです。(掛かる時間を考えたら50%増しでは全然足りないのですが)

また、ゴミ消しは画像処理の部類にはいる為、Standardサイズでは再保存をかけた時の画像の劣化が激しいので、このサイズでのスキャンは受けておりませんでした。

しかしお客様の中には「自分でゴミ処理する」と言われるお客様もおられます。

その場合はこちらでゴミ処理作業をしないので通常料金でスキャンをお受けいたしております。

しかし、小生が気にするほどお客さんは気にとめない事が判明したため現在は通常料金にて作業させて頂いて降ります。こちらの過剰品質だったようです。

画像処理ソフトをお持ちのお客様なら、全てゴミ処理しなくても、必要になった時に必要な画像だけ丹念にゴミ処理をする…それもありかなと思います。

しかしながらゴミ処理する場合はJpegのままで作業するとJpegは圧縮ファイルなので保存する度に再圧縮がかかり画像が劣化しますのでお気を付けて作業してください。

面倒ですがTIFFに変換してから作業し再びJpegに直した方が劣化が少なくて済みます、作業中に何度も保存をかける方は尚更です。

プリントしない日本人

カシオ計算機(株)(何だか老舗っぽい社名でいいですね)が日本、中国、アメリカ、ドイツのパパ、ママさん800人にカメラのアンケート調査を行ったそうです。

その中で撮った写真をアルバムにする比率は中国76.5%、ドイツ・アメリカは65%に対し日本は46%と圧倒的に低いという結果が出たそうです。

まあ、サンプル数が800なので統計学的には微妙な数字ですが。

日本人は撮った写真をパソコンに保存しっぱなしで「日本は世界でも最もプリントしない国」と指摘されている事が事実だったと証明されました。

日本人の撮る被写体は子供が70%で家族全員の写真は4.5%しかなかったそうです。

そういえば日本では家族の写真を家の中に飾るという習慣はあまりしませんよね。

欧米人は家族の写真を普通にリビングルームや職場でさえも飾っていますよね。

子供が生まれたのをきっかけにいいカメラを買ったという人も多いのでは?

特にビデオカメラはそうですよね。

しかし何故家族写真が少ないのでしょうか?お子様の写真が多いというのは分かりますが…お子様が大きくなると写真を撮らなくなるということですかね?

核家族化が原因なのでしょうか?

家族との写真は後々の思い出として大切なのですが、それがデータのまま眠っていると言うことはいつか消えてしまうと言うことですよね。

データは永遠ではないことはご存じですよね、チョットしたことで消えてしまいます。そりゃーそうですよね只の電気信号の集まりでしかないのですから…。

大切な写真はアナログにしておくのは危機管理の基本です(オーバーですか?)

日本のメーカーは時代に合った性能の良いカメラは市場に提供できるのですが、その時代にあった楽しみ方までは提案しきれていません。

最近は撮った写真をそのままソーシャルネットワークに投稿出来るコンパクトカメラも登場していますが、やっぱりプリントするとコンパクトカメラでもスマホより綺麗なのですが、データのままだとその違いも意味がないですよね。

しかし考えようによってはそのパソコンに眠っている画像の面白い活用法を提案出来れば、莫大な市場が見えてくるのですが…。

そういう訳で6月から写真の楽しみ方の一つとして日本初のフルHDスライドショーのサービスを始めます。

宜しくお願い致します。