デジカメ時代の苦労

最近のデジタルカメラの進歩の早さにはいつも驚かされますよね。

今はスマホでさえ一千万画素を超えてきますからね

 

古いデジカメを持っているのと恥ずかしくなるくらいです。

 

でも、カメラは解像度じゃないのです。

その操作性やレンズ性能、色調をいたく気に入り長く使っておられる方もいらっしゃいます。

 

今は画像素子はCMOSが全盛ですが、なかにはCCDだった時代のシャドーノイズがかえって写真にリアリティーが出るといって懐かしがる方もいらっしゃいます。

 

しかしフィルム時代と違いデジカメは長く使うには大きな障害がある事をご存じですか?

 

それは電池です。

少し前のデジカメだと単三電池が使える機種も有ったのですが、消費電力が増えた為か最近は滅多に見かけませんよね。

普通は蓄電池に充電して使用するのですが、ご存じの如く蓄電池は劣化していきます。

以前は例えば千枚撮れたのに最近は五百枚で電池切れになってしまうとか…。

 

出先で電池の充電量が無くなったとき応急処置でコンビニで電池を手に入れれば使えたりしたのですが…。

メーカーさんも新機種が出ると以前の機種の充電池は早々に販売中止となりますしね。単三が使えると便利なのですが。

 

それとも電池を新機種にも使い回せて、またはその反対も出来ると嬉しいのですが、メーカーは新規で予備電池も買って欲しいのか、内容が同じでも形を微妙に変えて新機種には入らないようになっていたりします。(微妙に出っ張りが作ってあったり)

 

ですので一般的には電池の寿命がデジカメの寿命なのです。

 

しかしそれに反旗を翻す人達もいます。

自作でAC電源コードを使用して単三電池が使えるように改造する強者が現れております。

 

以下のビデオをご覧下さい。

 

 

どうでしょうか?

まあ、このような改造は基盤に過電流が流れるとカメラが使い物にならなくなるのでお奨めはいたしませんが…。

 

メーカーさんも長く使うユーザーさんのために単三電池で動かせるオプション品も販売したらどうですかね?

本体はまだまだ使えるのに電池で使えなくなる…なんていうのは日本メーカーらしくないですよね。いくらコンパクトカメラとはいえ、でもそこがスマホとの差別化に使えるかもしれませんね。

デジタル写真の産声(2)

(前回の続き)

そんなフィルム時代の1981年にソニーがフロッピーディスクに映像を記録できる「電子スチルビデオカメラ」の試作機を発表しました。初めて静止画をフィルム以外に記録する商品としてのデジタルカメラの元祖の誕生です。この頃のソニーさんはチャレンジ精神が旺盛でしたね。

しかしながらパソコンなど一般に普及していない時代だったので画像はテレビで見る為アナログ信号で記録され、純粋にデジタルカメラとは言えないのですが。

その後1986年にキヤノンが世界で初めて「電子スチルビデオカメラ RC-701」の市販に踏み切りました。本体価格は39万円、システム一式で500万円でした。その価格から報道用に使われた程度で一般に普及する事はなかったようです。

RC-701

 

 

 

 

 

1988年になるとソニーからフロッピーディスクに画像を記録する「電子スチルカメラMVC-C1」が「Mavica(マビカ)」の愛称で発売。10万円を切る価格で一般の人も手に入れられる商品として注目を浴びました。

画素数は28万画素で一枚のフロッピーに50枚の画像を入れられたようです。

1988年発売 Mavica

 

しかし撮った画像を再生するには別売のユニットが必要で、マニア以外に浸透する事はなかったようですが、未来に向かって果敢にチャレンジする企業姿勢が垣間見られます。

 

 

 

その年の12月にはキヤノンからRC-701の後継機RC-250(Q-PIC)も10万円を切った形で販売され、ヨーロッパで人気を博したとか。

画像形式は現在のJpegではなくHi-Band方式でアナログ信号方式でした。

その後パソコンの普及と共に画像形式はJpegへと統一されデジタル方式へと移行していくのです。…。

そして1995年に液晶画面を備えた画期的な「カシオQV-10」が発売され、現在のデジカメの原型となる商品が発売され既存カメラメーカの歴史を大きく変えていくのです。

その辺の経緯はまた後程。

画像出典元:(Mavica)→(我楽多)(Q-PIC)→(キヤノンカメラ史