ライカ系、コンタックス系

日本の電気の周波数が関東と関西では違う事はみなさんご存じですよね。

明治時代に「関東電灯」がドイツ製の発電機を導入して50HZになり「関西電灯」はアメリカ製の発電機を使って60HZになったという話しはお馴染みですが、カメラにもそれがあるって知っていましたか?

 

ニコンとキヤノンではレンズの繰り出しや絞りリングの回転方向、シャッターダイアルの回転方向等が全て逆向きだという事に気が付いていましたか?

何故なのでしょうか?

 

それは遡る事90年前。

それまで双眼鏡などの生産を手がけていたドイツのライツ社が映画用だった35㎜フィルムで撮影できる「ライカ」というコンパクトカメラを1925年に発売しました。

一方、翌年1926年にカール・ツァイス財団によりレンズメーカーやカメラメーカ4社が統合してツァイス・イコン社が設立され「ライカ」の対抗機種として1932年に「コンタックス」を発売しました。

その際ライカとはピントリングの繰り出し方向などの操作系が逆だった事が発端です。

 

当時日本ではガラス乾版が主流で35㎜フィルムカメラを製造する技術はありませんでした。

そこで1936年に「精密工学研究所」後のキヤノンは「KWANON」(カンノン)と言う名前で、ライカをお手本に完全コピーした「ハンザキヤノン」を発売しました。

レンズは「ニッコール」でした。当然操作系はライカがお手本です。

 

その後キヤノンにレンズを供給していたニコンは1948年にライカとコンタックスをお手本にした「Nikon1」を発表、操作系はあえて「コンタックス」をお手本としました。

 

余談ですが35㎜カメラと言っても当初日本では32㎜カメラでした、少しでも多く撮影できるようにと日本独自の企画だったようですが外国製品との互換性に問題が出て2年で終了したそうです。(ガラパゴス化しなくて良かったですね)

 

しかしレンジファインダー式カメラではドイツ勢の技術に敵わないと判断した日本勢は一眼レフカメラに活路を見いだそうと開発に鎬を削るのです。そして操作系は一眼レフにもそのまま受け継がれたのです。

 

その後、戦後の日本の取材に来ていたライフのカメラマン、デイビット・ダンカンにより、厳しい条件下でもきっちり表現するニッコールレンズの優秀さが世界に発信され日本の一眼レフカメラは世界を席巻していくのはご存じの通りです。

物作り日本の本領発揮です。

 

しかし、現在はデジカメの時代で露光もピントもオートです。

操作系が逆だと言われてもピンと来るのは一眼レフをお使いの方々のみかもしれませんけどね。

48bitカラースキャン

先日、初めて48bitカラーにてスキャンを依頼されました。

 

某レコード会社様から懐かしい歌手やイジーリスニング楽団のCDジャケットや新聞広告、雑誌広告用のアー写(アーティスト写真)のフィルムスキャンです。(許可を得ていないので詳しくは表記できません)

 

最高解像度で48Bitスキャンなのでデータ量がハンパなく多く10%割り増しなのですが、企業様にしてみれば今までのように印刷会社や製版会社に発注するコストを考えると格段に安くすむので関係ないようです。

 

印刷前提の48bitスキャンですが納品はTiff形式となります.

最近は各色16bit TIFFも扱えるソフトもあるようですが再生装置は各色8bit再生しか出来ませんのでパソコン上で確認する事は出来ません。

印刷時にしか威力を発揮できませんのでプリント前提の場合のみ有効なフォーマットとなります。

48bitというと理論上281兆色という圧倒的な色数が扱える事になります、現在その色情報を保持出来るスペックを持つWeb用画像形式はPNG形式がありますが、あくまでスペック上です。

以前はDTPで扱う画像はTIFFやEPS等が主流でWEB用のJPEGは御法度でした。

画像がJPEGと気が付かずにDTP製版するとカラーがモノクロになってしまいよく印刷事故がよく起きていました。

しかし時代の流れでJPEGも変換せず扱えるようになっているので、PNGも印刷データとして使えるようになるとそのスペックが利用されるようになるかもしれません。

 

現在PNGはJPEGでは保持できない透明効果を保持出来る所が便利に使われている程度ですが、テレビがご存じのように高画質化しているので超高画質時代にはPNG形式を使用したMPEGに代わる動画規格が生まれ、主流になるかもしれませんね。

 

それには一般向けパソコンモニターが1670万色以上表現できるようになることが先ですが。

しかし1670万色は人間の目で識別できるトーンの限界と言われているので36bitや48bit色情報でどれだけ違いをアピールできるのか?ただのスペック上の満足だけで人間の目では識別出来ないのであれば意味ないですよね。

その後、オーバースペックということになって通常の24bitカラーに変更になりましたが…。