48bitカラースキャン

先日、初めて48bitカラーにてスキャンを依頼されました。

 

某レコード会社様から懐かしい歌手やイジーリスニング楽団のCDジャケットや新聞広告、雑誌広告用のアー写(アーティスト写真)のフィルムスキャンです。(許可を得ていないので詳しくは表記できません)

 

最高解像度で48Bitスキャンなのでデータ量がハンパなく多く10%割り増しなのですが、企業様にしてみれば今までのように印刷会社や製版会社に発注するコストを考えると格段に安くすむので関係ないようです。

 

印刷前提の48bitスキャンですが納品はTiff形式となります.

最近は各色16bit TIFFも扱えるソフトもあるようですが再生装置は各色8bit再生しか出来ませんのでパソコン上で確認する事は出来ません。

印刷時にしか威力を発揮できませんのでプリント前提の場合のみ有効なフォーマットとなります。

48bitというと理論上281兆色という圧倒的な色数が扱える事になります、現在その色情報を保持出来るスペックを持つWeb用画像形式はPNG形式がありますが、あくまでスペック上です。

以前はDTPで扱う画像はTIFFやEPS等が主流でWEB用のJPEGは御法度でした。

画像がJPEGと気が付かずにDTP製版するとカラーがモノクロになってしまいよく印刷事故がよく起きていました。

しかし時代の流れでJPEGも変換せず扱えるようになっているので、PNGも印刷データとして使えるようになるとそのスペックが利用されるようになるかもしれません。

 

現在PNGはJPEGでは保持できない透明効果を保持出来る所が便利に使われている程度ですが、テレビがご存じのように高画質化しているので超高画質時代にはPNG形式を使用したMPEGに代わる動画規格が生まれ、主流になるかもしれませんね。

 

それには一般向けパソコンモニターが1670万色以上表現できるようになることが先ですが。

しかし1670万色は人間の目で識別できるトーンの限界と言われているので36bitや48bit色情報でどれだけ違いをアピールできるのか?ただのスペック上の満足だけで人間の目では識別出来ないのであれば意味ないですよね。

その後、オーバースペックということになって通常の24bitカラーに変更になりましたが…。

 

チェキで写真を楽しむ

最近、富士のインスタントカメラ「チェキ」が静かなブームのようです。

 

韓流ドラマの中で使用されたのが切っ掛けで韓国、中国でブームに。

一時期フィルムの生産が追いつかない程だったとか。

富士フイルム チェキ

富士フイルム チェキ

 

そのブームが日本にも飛び火しているようです。

元々、プリクラ文化がある日本なので受け入れやすかったのかもしれません。

 

以前からお付き合いさせて頂いて、営業方法等色々勉強させて頂いている印刷会社経営者の奥様がマスキングフォトフレームを使い、マスキングテープで手作りでプリクラ風にチェキ写真を仕上げる提案をされており、コイデカメラさんでマスキングテープを販売したり教室を開催されたりしているそうです。

 

写真をお借りしたので掲載します。

フォトフレームとマスキングテープで制作 1

フォトフレームとマスキングテープで制作 1

 

作例 2

作例 2

日本は欧米や中国に比べるとデジタルカメラで撮った写真をプリントにする割合が低い国だそうです。

中国・欧米は撮った写真の6〜7割をアルバムにしているようですが、日本でその割合は半分以下の46%だとか。。

 

デジタル画像はただの電気信号の集まりでしかありません、機械を通してのみ写真として表示されます。

何かあるとあっという間に全てが消えてしまう危険性も考慮しておかなければなりません。

日本人は「言霊」と言って悪いことは考えない、口に出さないようにする習慣がありますよね。

まあ、そのお陰で平たく言えば危機管理が出来ていないのですが、「何とかなるさ」と諦めも早いのかもしれません。

ですから、写真をプリントして楽しむ事に関してもっと選択肢があってもいいですよね。

 

こういう写真の楽しみ方なら日本人は好きかもしれません。

日本のキャラ弁が海外で話題になっているように、日本発の写真の楽しみ方になるかも?…。