解像度神話(2)

前回の続きです。

そこで実験です。

以前上高地に旅行に行った時にCONTAX G1 G2で撮ったリバーサルフィルムを当店所有のNikonのフィルムスキャナーで取り込んだTiff画像があります。

上高地の雄大な自然に感動し2年連続で夏休みは上高地で写真三昧した一枚です。

澄んだ水面に水鳥が泳いでいる写真です、広角レンズで絞りを最大に絞り込みピントを広範囲にカバーしたつもりでしたが水鳥がピンボケで失敗作ですが(一眼レフではない宿命)350dpiで700%拡大でスキャニング、分かり易く画素数で表すと800万〜900万画素となり印刷品質でA4サイズが原寸のスキャニングデータです。

そのTIFFデータをそのままJpegに変換し、オリジナルと共にEPSONのPX-G51000の写真品質・高精細で出力してみました。Jpegは最高品質と標準設定の2種作りました。解像度は全て350dpiのままです。
違いが見やすいようにA4サイズで出力…!

ところで話はそれますが、こうゆう物を出力するとインキの減りが早いですね〜、プリンターを買った当初は喜んで出力するのですが用紙代やインキ代が飛ぶように出て行くので、「これって面倒な割りには高くない?」と思い始めると、だんだん写真はモニターで見るだけになっちゃうのですよね。

などと思いつつ、そうこうしている内に出力完了。
余計な事書いてしまったので、また長くなりそうなので続きは次回という事で…。

 

 

解像度神話

同じような写真のデータ化をされているサイトで解像度に関して少し調べてみました。

店舗をお持ちの写真店さんのサービスは、200万画素(Pixel、dpiだと分かり難いので一般的に馴染みのある画素数で表記します)600万画素でJpeg納品が多いようです。

一方、スキャン専門で受注されている方はNikon等が販売していたマニア向けフィルム専用スキャナー等を使用し1000万〜2000万画素とかの高精細でサービスをされているこだわり派が多いようです。こちらも標準仕様はJpegです。

また確認は出来ませんでしたが、写真プリントからのデータ化を主にされている方はフラットベットスキャナーと言って、反射光によるスキャナー(コピー機がそうです)に透過ユニットを装着してフィルムのデータ化に対応されている方もおられるのではないでしょうか。

一方、プロ向けのスキャンをされている製版会社さん(以前私が勤めていた会社もそうですが)でドラムスキャナーを使用して一般の方から写真のデータ化を受け付けているところも散見されますが、これは別格。品質も別格ですがお値段も別格で、Jpeg納品と謳っておられる所もありましたが殆どが各種ファイル形式に対応されています。

このように殆どの所がJpegでスキャンデータを納入されているようです。

現在パソコン上でスタンダードに使われているJpegは画像フォーマットのスタンダードですよね。
Jpegにしておけばデジタルプリントも出来ますしパソコン上でも簡単に扱えてとても便利です。
しかしJpegはパソコン上で扱い易くするために不要なトーン(見分けの付かない微妙な差のトーン)を整理してファイルを軽くした画像フォーマットです。

印刷等に使われるフォーマットの代表としてTIFF、EPS等がありますが、Jpegはそれらのフォーマットの1/4〜1/10の情報量に削る圧縮ソフトです。非可逆性ファイルといって元には戻りません。また保存を繰り返すたびに圧縮がかかるのでどんどんトーンが減っていきます。
(コピーをするだけなら劣化はしませんので誤解の無いように。)

ここで疑問です。
Jpegフォーマットで高精細ってどれだけの意味があるのだろうか?という事です。
…と話が専門的になってきました、専門的な事を長々と書いても、読まれる方は疲れるでしょうから、続きは次回にしましょう。