高画質写真の功罪

最近のデジタルカメラの高画質化は著しいですね。

Canonさんから5000万画素カメラとかも出てきて…。

 

35㎜フィルムはデジタルカメラの画素数に換算すると800万〜1600万画素相当と言われていましたね。

計算上は800画素だそうですが、実際は露光粒子が折り重なって塗布されているので最大1600万画素とするのが一般的と聞いております。

 

35㎜フィルムのフルサイズのセンサーで3000万とか5000万画素っていえば、もうフィルムで言うとブローニーフィルムサイズですよね。

 

益々の高画質ですがしかし高画質化にもそれなりのデメリットも有るようで…。

先ず記録媒体のSDカードはハイスピードのものが必要で、まあClass10を使うのが通常でしょう。画像の容量が重くなるのも当然ですよね。

 

Canonさんの5000万画素カメラはRAWデータで1点60MB以上にななるとか。

このデータ量を一瞬で書き込まなければならないので連写速度も遅くなるのは今のところ致し方無し。

 

また高画質なのでそれを描画出来るハイクラスのレンズも必要ですね。

当然日本製の高級レンズと言う事になり高額です、それに1色14bitクラスの階調を表現できるモニターも必要ですね。とは言っても実際は市販品で10bit階調(約10億色)が限界のようですが。

 

そして高精細故に微妙なブレも表現してしまうので頑丈な三脚も必要です。なにせ一眼レフのミラーが跳ね上げるショックも画質に影響するとか…。

 

それは「微ブレ」と呼ばれその微ブレ対策が色々必要なようです。

ミラーを跳ね上げる際のショック吸収対策も色々施されているようですが、低振動撮影機能としてミラーが跳ね上がりショックが収まった後にシャッターが切れる機能を搭載してたりします。

シャッターボタンを押した1〜1/8秒後にシャッターが切れるとか設定出来るようです。

 

やっぱり高級機はそれなりに投資も必要で手軽に楽しめるとかではないようです。

連写の性能が落ちたりしてフルに使いこなすには使用用途が限られてきますが、風景写真には画質に拘るプロやアマチュアの方には垂涎の的なのでしょうね。

 

一方動画も高画質化しています。

スマートフォンでフルハイビジョン画像が撮れるのは当たり前になってきました。

SONYのスマートフォンでは4Kが撮れる物も有るようです。

 

そうなると動画の1枚1枚が高画質(800万画素)のデジカメ画像になるので、その中の画像を簡単に取り出せれば通常の生活ではコンパクトデジカメは必要なくなるかも…。

高画質競争も恐ろしい時代になってきました。

 

こういう競争を始めると日本メーカーって凄いのですよね、他国のメーカーは置いてきぼりにされます。

とは言ってもデジカメに関しては既に日本の独擅場ですが…。