商品の色

ネットで物品を購入して良く耳にするのが「色が思っていたのと違う」という事です。

洋服、特に女性用は色がイメージ通りでないと言って返品される方も多いと聞きます。

ネット販売で一番のネックが商品の色です。(カタログによる通信販売も同様ですが)

それはパソコンで見ている色は透過光による「光の三原色」ですが実物の染料やインキは反射光による「色の三原色」だからです。正確には「色材の三原色」

パソコンの発色はご存じのようにR(Red)赤、G(Green)緑、B(Blue)青の3色の透過光によって表されます。この3色が重なると白になります。

ところが実物を手に取ったときは反射光による色の三原色によって色を認識します。

こちらはY(Yellow)黄M(Magenta)赤C(Cyan)青で3色が重なると黒になります。(理論上です、実際は補色として黒(印刷では墨と呼びます)を使用します。)

RGBの赤とYMCの赤は違う色です。YMCのY+Mの色がRGBのRになります。またYMCのMはRGBのR+Bの色になります。

ややこしいですよね。色を重ねると濃くなっていくYMC(加色昆法)と明るくなっていくRGB(減色混法)の関係は図を起こしたので参照して下さい。

要するにモニターの色の出し方と実物の色の見え方は違う方法を用いているので、ピッタリ合う事は希です。

現在のモニターはRGB各色を256階調表現できます。

ですから256×256×256=16777216色の色が表現出来るわけですが、YMCの世界はアナログなので色材の微妙な量の差の掛け合わせで無限の階調が生まれます。極端な言い方をすれば印刷物も1枚1枚微妙に色味が違うはずなのです、ですからパソコンのモニターは無限の階調を1600万色で表しているのです。

乱暴な言い方をすれば、モニターは大体の色味を表現しているだけなのです。

それにモニターの色味が機種によって違うのは家電売り場やパソコン売り場の店頭でご存じの通りです。

TVが良い例ですよね。メーカーによって、展示場所によって色味が違って見えませんか?

話しがややこしくなってきたので続きは次回に

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