お母さんのデジタル教室1-2

(前回の続きです。)

それではCDやDVDに画像は何点入るのか?と聞かれますが、それはデータサイズで変わります。

全てJpegデータとして計算しますと…。

Standradサイズ   CD-670点前後 DVD-5400点前後

Mid サイズ   CD-220点前後 DVD-1700点前後

Hi サイズ    CD-50点前後 DVD-390点前後

となりますが、あくまで計算上で画像の色調によって画像の容量は変わりますので目安です。

 

また各メディアとも格納データの管理領域を必要とするので、表示されている容量いっぱいに画像データを入れられる訳ではないのです。

またDVDの容量表示は消費者に分かり易いように1Gを1000MB=1000000KB=1000000000Bとした表示方法なのですが、実際は1024単位なので表示容量より少ないデータ量しか入りません。4.7GBと表示してあっても実際には4.3GBで、管理領域も含めると表示容量のデータは入りません。

また管理領域が損傷すると画像データは読み出す事は出来なくなります。

パソコンで書類をゴミ箱に入れて消去するという行為はこの管理情報を消すという意味で元の書類データは違うデータが上書きされるまで消える事はありません。

 

最近のパソコンではマックのように「ゴミ箱を空にする」と「確実にゴミ箱を空にする」というように消去の方法を選べるものもあります。

 

しかし当店では各メディアとも更になるべく1割程余裕を持って記録するようにしています。

何故かというと、CDやDVDは腐食等により周辺部からデータの破損が始まるからです。

なので当店では品質の信頼できる日本国内製造メディアを使用して劣化リスクを最小限にしています。

 

何年か前になりますが週刊現代でCDやDVDは何年データを保存できるのかを試験した結果の記事が出ていました。

圧倒的に日本製が長寿命という結果でした、なかには測定不能という長寿命メディアまでありましたね。

 

しかし現在では日本メーカーも人件費の安い海外で製造するようになり国内で製造するメーカーは私の知っている限りでは「太陽誘電」一社となりました。

多分海外製品も品質は上がっているのでしょうが、国内で製造しているメーカーがある限り国内生産品に拘っています。

 

そしてCDやDVDはキズ(CDは記録面ではない方のキズも影響があるらしい)に弱いので、ある印刷会社さんが特許を持っている「ディスク丸」という不織布のケースにいれて、ファイルに格納しています。

 

「ディスク丸」は受注生産品なのでプラスティックケースを買った方が単価は安いのですが、大切な画像データ保護の為に選びました。

お母さんのデジタル教室1-1

当店に電話でお問い合わせ頂くのは殆ど女性の方なのですが、デジタルに関する知識が無いのは興味が無いから仕方ないのですが時々ビックリするような要望があります。

出来なくはないご要望なのですが、いかに不合理で使い勝手が悪くなるか丁寧にご説明します。

そうすると大変喜んで頂き「知りませんでしたありがとうございます」と感謝されます。

そこで、読んで頂けるかは不明なのですが、特にデジタルに弱いお母さんに向けデジタルの基本を分かり易く解説してみたいと思います。

 

今回はよく質問を受けるCDとDVDの違いです。

構造的な難しい話しは省きます。大きな違いは記録できる容量です。

CDは標準的な物で650MB、DVDは標準的な物で4.7GBです。

DVDはCDの7倍以上の記録容量があります。CDの方が数字が大きいのに変ですよね。

実は数字の後ろの単位が違うのです、CDのMB(メガバイト)の約1000倍(1024倍)の単位がDVDのGB(ギガバイト)なので同じMBに直すと650MB対4812MBなのです。

記録できるデータ量が違うという事をご年配の方にも分かり易く例えるならCDはカセットテープです。

音楽を記録するには丁度良いので音楽はレコードやカセットテープの代わりCDで販売されています。しかし動画を記録するには不十分です。

そしてDVDはビデオテープの代わりです、動画も音楽も入れられる容量があるので市販されている映画ソフトは皆DVDなのです。

磁気テープが音楽記録用から映像記録用に進化したようにコンパクトディスクも同じ進化をしているのです。

しかし最近はテレビのハイビジョン化により動画もより高画質なものが入れられるように、更に容量を増やしたブルーレイディスクが出てきました。これは標準で25GBの容量があります。DVDの5倍以上です。

これからの映画ソフトはブルーレイが主流になるでしょう。

しかしCDもDVDもブルーレイも同じ12㎝ですが、カセットレコーダーでビデオテープが再生出来ないのと同じで、必ずしも同じ機械で全てが再生出来る訳ではありません。

最近の再生機はCDもDVDも再生可能なものが主流ですが、古い物はCDしか再生できないものもあるので注意して下さい。

最新のブルーレイ機は同時にCDもDVDも再生可能なのでブルーレイ機を買えば問題ないのですが、古い機械はどちらも再生できるか心配な物もありますよね。

CDやDVD、ブルーレイ(BD)にはそれぞれロゴがあります(写真参照)。再生機には目立つ所にロゴが付いていますから、DVDロゴが付いていればCDも再生可能、CDロゴならCDのみの再生機です。

左よりCD、DVD、ブルーレイのロゴ

当店ではスキャンデータをCDかDVDに入れてお渡ししておりますが、CDしか再生できない機器をお持ちでしたらDVDに入れる容量の物もCD複数枚でお渡しできますのでお申し付けください。

(続く)